国内トップクラスの環境配慮型ビル
品川シーズンテラスには、環境に配慮した工夫がいたるところに散りばめられています。
ヒートアイランド現象を緩和する「風の森」
品川シーズンテラスの敷地内には約800本の樹木が植えられていて、この緑地は東京湾からの風を都心へと通す「風の森」と呼ばれています。その際に風を冷やして送り込むので、ヒートアイランド現象の緩和にも貢献しているんです。
この取り組みが評価され、2023年には、品川シーズンテラスのノースガーデン・サウスガーデンが、第3回グリーンインフラ大賞の都市空間部門で「国土交通大臣賞」を受賞しています。
スカイボイドに国産木材使用…随所でエコフレンドリーな設計が光る
建物の中央にある「スカイボイド」は、地上4階から最上階まで続く130mの吹き抜けで、国内でも珍しい構造です。最上階には太陽光自動追尾採光システムが搭載されていて、太陽光を反射して建物内に取り込むことで、照明に使う電力を低減しています。
また建物のさまざまな場所に国産木材が使われています。国産材は、日本の気候に適応して育っているので、湿度や温度の変化に強いのが特徴的。輸入材(外国産の木材)の輸送に伴う二酸化炭素の排出量を削減することで、地球温暖化対策にも貢献しています。
以前ご紹介した施設周辺の「保水性道路」もまた、環境に配慮した仕掛けなんです。雨や打ち水などで保水した水が蒸発し気化熱が奪われることで、路面温度の上昇を抑えることができ、一般的なアスファルトと比べると、夏季には10~20℃程度の温度低下が見込めます。
少し意識して周辺を歩いてみると、新たな発見があっておもしろいかもしれません。