東海道五十三次・品川宿をぶらり散策
東海道五十三次を巡ったことはありますか?
かつて江戸と京都を結んだこの街道は、宿場ごとに風景も文化も異なり、歩くたびに旅人の気分を味わえる魅力があります。
そんな五十三次の中でも、江戸から最初の宿として賑わい、今も歴史の気配が残る場所が「品川宿」です。
今回は、京急北品川駅から青物横丁駅までの約3キロの宿場を散策してみました。
北品川駅を降りると、すぐ横に旧東海道が続いています。
歴史の面影を残した舗装が施され、宿場町の入口に立ったことを感じさせてくれました。
最初に訪れたのが、品川浦・舟溜まり 。
かつてこの一帯は豊富な水揚げや海苔の名産地で、釣れた魚などは江戸城へ納める漁村だったようです。
現在は、屋形船や釣り船が並んでいました。
舟溜まりから少し歩いたところには、「利田神社・鯨塚」がありました。
鯨塚と言われているように、品川宿の周辺は海が近く、江戸時代に巨大な鯨が迷い込んでしまい、当時の人々は大騒ぎになりました。
その鯨の骨をここに埋め、その上に石碑を置いたことで鯨塚と呼ばれるようになったようです。
次に「聖蹟公園」を訪れました。
ここは元々、品川宿の本陣。
江戸時代は参勤交代に訪れる大名たちの休息や宿として利用され、明治になると明治天皇が京都から江戸へ向かう途中の宿舎として利用された場所です。
聖蹟公園からさらに南側、青物横丁の方に旧東海道を道沿いに歩いていくと、前々回紹介した「荏原神社」が近くにある品川橋を渡ります。
品川橋は、目黒川に掛かる橋で、かつて北品川宿と南品川宿結ぶ、品川宿の中心的な橋として利用されていました。
最後に訪れたのが、品川寺。
品川橋を渡り、さらに南方へ街道を歩いていくとあります。
青物横丁駅から徒歩4分のところにあります。
このお寺は、真言宗醍醐派の別格本山で、品川で一番古いお寺です。
境内には巨大なイチョウの木があり、樹齢600年と書かれていて、本当に古いお寺だということがわかりました。
街道を巡ってみると、至る所に歴史的な寺社・跡があって、「ここにもなんかある?」「ここは何があるんだろう」と散策していて、あっという間に青物横丁駅に到着してしまいました。
品川駅から行ける場所なので、お散歩・歴史巡りがお好きな方は、是非一度足を運んでみてください。




