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「おばけ」「殺し」「首曲がり」…ちょっと怖い異名がつくトンネルへ

品ぶら2024.08.26 update

暑い夏は気持ちだけでもひんやりするために、怪談話が聞きたくなりますね。

「おばけトンネル」「提灯殺し」「首曲がりトンネル」など、初めて聞くとちょっと怖~い愛称で呼ばれるトンネルがあります。過去に品トピでも紹介したこちらの場所は「高輪橋架道橋」です。

開発が進行する高輪側に通じるこの通路がどうなっているか、散策に出かけてみました。

 

出発点は品川シーズンテラスの西側。この歩道をまっすぐ北へ7分ほど歩くとおばけトンネルの入り口があります。

 

現在の入り口です。はじめに階段が数段あり、子連れの方なども安全に通れるように24時間体制で誘導員の方が案内してくていました。

この通路は道路整備に伴う迂回路のようです。天井は高く、照明が明々と足元を照らしていて歩きやすさを感じます。

名物トンネルの姿はもう見られないのか…と思いつつ、終盤かぎ型の通路を曲がると、20mほど歩ける箇所が残っていました。頭頂部が付くほど天井が低いここが「高輪橋架道橋」です。内部の高さは約170cm。「首曲がりトンネル」の異名は高身長の方が通る際に首を曲げないと頭をぶつけてしまうことから付いた名のようです。

現在は歩行者のみ通行可ですが、一昔前は高さ150cmまでであれば車通行できていました。異名の由来となった「タクシー車体上部の社名表示灯をいくつも壊してきた」片鱗も垣間見ることができます。当時は照明もまばらで内部は薄暗く、ちょっぴり勇気のいる通路だったことから「おばけトンネル」の名も付いたのかもしれません。

残念ながら一部を残し、他は通行止めとなっていました。フェンスの隙間から、かつては日常路として利用されていたトンネル部分が確認できました。

いまある風景がいずれ無くなることを知ると活用する時間が余計に愛おしくなります。大規模な再開発にてまちの構成も鮮やかに変貌をとげている品川港南エリア。新旧どちらの景色も楽しんでいきたいですね。

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